事業承継のストレスを切り分ける方法|原因を整理する考え方

事業承継でストレスを感じている方へ。

家族経営の中で、
「なぜこんなにしんどいのか」と感じることはないでしょうか。

事業継承の立場で感じるストレスは、
一言で表すのがとても難しいものです。

なぜなら、
いくつもの種類の負担が、同時に重なっているからです。

私自身、長い間
「とにかくしんどい」
「理由は分からないけれど重たい」
という状態が続いていました。

今振り返ると、
一番つらかったのは
ストレスを切り分けず、ひとまとめに抱えていたことにあったように思います。


「全部がストレス」になってしまう状態

事業継承の現場では、
次のような感覚が起こりやすいと感じています。


・何が原因なのか分からない
・どこから手をつければいいのか見えない
・休んでも頭が整理されない

この状態では、
一つひとつは耐えられる負担でも、
合算された重さとしてのしかかってきます。

だからこそ必要だったのが、
「減らす」ことより先に、
「分けて見ること」でした。

ストレスの原因を整理する考え方

ストレスが強くなると、
「全部が苦しい」という感覚になりやすくなります。

しかし実際には、
負荷の原因が複数重なっていることも少なくありません。

だからこそ、
今どの部分が自分にとって一番負担になっているのかを整理することで、
少しずつ思考を落ち着かせやすくなったと感じています。

事業承継のストレスを切り分ける方法

事業承継のストレスは、
様々な問題が同時に重なっていることが多く、
何に苦しんでいるのか分からなくなりやすいと感じています。

だからこそ、
「人間関係」「将来」「判断」「責任」など、
負荷の種類を一つずつ切り分けて整理することが、
状態を保つ上で重要だったように思います。


私が意識してきた4つの切り分け軸

ここからは、
私自身が内省の中で使ってきた
4つの切り分け軸を紹介します。

答えを出すためではなく、
「今どこが一番重いのか」を知るためのものです。


① 家族由来のストレス

・感情が絡む
・正論だけでは割り切れない
・距離を取りにくい

これは、
経営とは別軸の負担です。

仕事として正しくても、
家族としては苦しい。
このズレが、
思っている以上にエネルギーを使います。


② 経営判断そのもののストレス

・決断の責任
・正解が後にならないと分からない不安
・失敗したときの影響の大きさ

これは、誰かの感情とは無関係に存在します。

「慣れれば平気になるもの」ではなく、
重くて当たり前の負担だと捉えるようになりました。


③ 取引先・社外との立場ストレス

・継承者として見られる視線
・実力と肩書きのギャップ
・信頼を積み上げ続ける緊張感

ここでは、弱さを見せにくいという特徴があります。

結果として、
外向きの緊張を、内側で処理することになります。


④ 自分自身の思考・癖によるストレス

・必要以上に背負ってしまう
・白黒つけたくなる
・自分にだけ厳しくなる

これは、
他の3つが重なった結果として
強く出てくることが多いと感じています。


事業継承のストレスを切り分ける方法

時間の大半、言うなれば人生の大半を仕事に充てる立場の自営業だからこそ尚更、

“自分(継承する人間)がどうしたいか”を考えの芯に置くことがストレスの切り分けには必要と思いました。

それは決して”我がまま勝手な振る舞い”ではなく、例えば私なら

「どのような人間でありたいか」
「どのような事業展開をしたいか」等

いわば全体の、あるいはそれぞれの自分の立場のコンプライアンスを決めて、それに必要な事柄に優先順位をつけてこなしてきました。


そうすることで、ストレスの元と成り得る積み重なっていく事柄の混在を処理してきました。

切り分けの目的は「解決」ではない

ここで大事なのは、
この切り分けが
すぐに解決するためのものではない
という点です。

私が切り分けをしていた理由は、
「どれか一つでも軽くできる余地はないか」
を見つけるためでした。

全部を一度に何とかしようとすると、
かえって動けなくなります。


一番重いものは、毎回違っていい

切り分けを続けていくと、
気づくことがあります。

それは、
一番重たいストレスは、時期によって変わる
ということです。


・ある時期は家族の問題
・ある時期は判断の重さ
・ある時期は自分の思考の癖

だからこそ、
「自分はいつも同じことで悩んでいる」
と決めつける必要はありません。


切り分けることで起きた変化

私自身、
この考え方を持つようになってから、


・漠然とした苦しさが減った
・自分を責める時間が短くなった
・判断を先延ばしにしにくくなった

という変化がありました。

問題は残っていても、
向き合える状態を保てるようになった、
という感覚です。


次に考えたいのは「どう支えるか」

切り分けができた次に必要なのは、
それぞれの負担に対して、
自分をどう支えるかです。

無理に解決しなくても、
崩れずに考え続けられる状態をつくる。

▶ 次の記事では、
判断が鈍っていったときに感じた変化と、
それにどう気づいたか
について書いてみます。(※次記事)


ここまで読んでいただきありがとうございます。

事業承継のストレスは、
能力や性格の問題ではなく、
構造によって生まれるものです。

もし今しんどさを感じているのであれば、

それはあなたの問題ではなく、
環境によるものかもしれません。

▼あわせて読みたい

▶ ストレスは能力ではなく構造の問題だったという話

▶ 判断力ではなく「判断の状態」だったと気づいた話

▶ 具体的にどう支えていったか(対策まとめ)

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