事業承継で判断ができなくなる理由|能力ではなく状態の問題だった

事業継承のストレス

事業承継でストレスを感じている方へ。

家族経営の中で、
「なぜこんなにしんどいのか」と感じることはないでしょうか。

今振り返って一番しんどかったのは、
大きな失敗をしたことでも、
致命的な決断を誤ったことでもありません。

自分の判断が、少しずつ鈍っていった感覚
気づき始めた頃でした。

当時の私は、
「判断力が落ちた」
「自分の能力が足りない」
そう思っていました。

ですが、今は少し違う見方をしています。
判断する力そのものではなく、
判断できる“状態”が崩れていっていた
という感覚です。


表面的には、問題なく回っていた

厄介だったのは、
表面上は何も破綻していなかったことです。


・会社は動いていた
・大きなトラブルも起きていない
・周囲から見れば、問題はなさそう

だからこそ、
「しんどい」と感じている自分を
正当化しづらかった。

むしろ、
「これくらいで弱音を吐くのは違う」
と、自分に言い聞かせていました。


判断が鈍っていくときの小さな変化

今思えば、
判断が鈍っていく前兆は、
とても小さな形で現れていました。

・決めるまでに時間がかかる
・以前なら即断していたことを先送りする
・無難な選択ばかりになる
・新しい話に対して、反射的に慎重になる

どれも、
「経営者としては悪くない態度」
にも見えます。

だから余計に、
自分でも異変だと認識しづらかったのだと思います。


「守っているつもり」で、段々と消耗していた

当時の判断は、
間違っていたわけではありません。


・波風を立てない
・今あるものを守る
・リスクを極力避ける

どれも、
状況を考えれば妥当な判断でした。

ただ、
その判断を下すたびに、
自分の中の消耗が進んでいた感覚があります。

判断のたびに、
何かを削っているような感じ。
それが積み重なっていきました。


事業承継で判断ができなくなる理由

事業承継で判断ができなくなる理由

事業承継では、
日々の業務だけでなく、
人間関係や将来への責任も同時に考え続ける状態になりやすくなります。

その結果、
頭の中に常に複数の判断材料が存在し続け、
小さな決断にも時間がかかるようになるなど、
「判断できない感覚」につながっていたように感じています。

ストレスで判断力が落ちる原因とは

ストレスが長期間続くと、
体力以上に「思考の余白」が削られていく感覚があります。

特に家族経営の事業承継では、
配慮や責任感から常に思考が動き続けるため、
冷静に整理する力が少しずつ低下し、
判断力が落ちているように感じやすくなることがあります。

「判断できる状態」を保つという視点

ここで大きく変わったのは、
「良い判断をする」ことを目指すのをやめたことです。

代わりに意識したのは、
判断できる状態を保つことでした。


・思考が極端に寄っていないか
・疲労が判断に影響していないか
・体調を軽視していないか

これらを
判断そのものと同じくらい
大事に扱うようになりました。


崩れなかったことが、一つの成果だった

正直に言うと、
この考え方で
すべてが楽になったわけではありません。

今も判断は重いですし、
迷うこともあります。

それでも、
完全に思考が止まったり、
投げやりな判断に走ったりすることは
減ったように感じています。

崩れなかったこと自体が、
一つの成果だった
と、今は思えます。


次に考えたいのは「どう支えていたか」

判断の状態を保つために、
私がより意識してきたのは、
根性論・精神論ではありませんでした。

むしろ、
栄養や運動といった
一見地味な要素が、
長く支えになっていた感覚があります。

▶ 次の記事では、
ストレスを解消するためではなく、
判断力を下げないために続けてきた支え方
(※次記事)

について書いてみます。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

事業承継のストレスは、
能力や性格の問題ではなく、
構造によって生まれるものです。

もし今しんどさを感じているのであれば、

それはあなたの問題ではなく、
環境によるものかもしれません。

▼あわせて読みたい

▶ ストレスは能力ではなく構造の問題だったという話

▶ 具体的にどう支えていったか(対策まとめ)

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