― 相談できない立場で、一人で考え続けてきた内省と支え ―
事業承継でストレスを感じている方へ。
家族経営の中で、
「なぜこんなにしんどいのか」と感じることはないでしょうか。
はじめに
「ストレスを感じています」
現代ではよく聞く言葉です。
仕事、人間関係、お金、将来への不安。
多くの人がストレスを抱えながら生活しています。
私自身も20代の頃に強い心身の不調を経験し、その後長い年月をかけてストレスについて考え続けてきました。
当時は病院にも通いましたし、処方された薬も飲んでいました。
それで助かった部分もありました。
一方で、
「なぜ自分は苦しいのか」
という根本的な疑問は残り続けていました。
ストレスとは何なのか。
なぜ人は不調になるのか。
なぜ同じ環境でも平気な人と苦しむ人がいるのか。
その答えを求めて、本を読み、栄養を学び、運動を学び、
自分自身の身体や考え方を観察し続けました。
そして現在の私は、
ストレスとは心の弱さではなく、
心身で起きる(起きている)”バランスの不均衡によって生じる警報反応”ではないか
と考えるようになりました。
この記事では、私が長い年月をかけて辿り着いた「4つの不均衡理論」について整理してみたいと思います。
ストレスとは「バランスの不均衡」である
結論から言うと、
私はストレスを、
「身体や脳が本来のバランスを保てなくなったことで発する警告信号」
だと考えています。
一般的に”ストレスに弱いこと”を
心が弱いから
考え方の問題だから
性格の問題だから
と言われることがあります。
しかし私自身の経験では、
そう単純ではありませんでした。
むしろ、
栄養状態
身体の状態
思考の状態
外部から受ける影響
が複雑に絡み合いながらストレスが生まれているように感じています。
そして、その不均衡には大きく4つの種類があると考えています。
① 栄養バランスの不均衡
最初に見直したのは食事でした。
当時の私は、
ストレスと栄養が関係しているとはほとんど考えていませんでした。
しかし体調改善について学ぶ中で、
人間の身体も脳も、食べたもので作られている
という当たり前の事実に改めて気付きました。
例えば、
タンパク質不足
ビタミン不足
ミネラル不足
血糖値の乱高下
などは身体だけでなく思考や感情にも影響を与えます。
もちろん、
「栄養を整えれば全て解決する」
と言いたいわけではありません。
ただ少なくとも、
身体の材料が不足している状態では、ストレスに耐える力も弱くなると感じています。
メンタルの病気を経験したのもまだ若い時分で、当時はとにかく”美味いものなら”という食事の基準でした。しかし年齢を重ねるにつれて、脂っこいもの等を食べることに辛さを感じる様になってきました。
その時期に食事の種類と順番(さ・し・す・せ・そ)を意識し始めたことで疲れが残りにくくなり、
ちょっとした体調の悪さ食事内容を数日意識して調整するだけで自然と復調に向かうようになり、
この頃に栄養について学ぶことで体調への理解が深まりました。
② 姿勢・運動不足による血流の不均衡
次に大きかったのが運動です。
私は元々、
運動がストレス改善にそこまで関係するとは思っていませんでした。
しかし不調が続く中で、
身体を動かした日の方が調子が良いことに気付きました。
今振り返ると、
問題は筋力ではなく血流だったように思います。
人間の身体は、
長時間座る
猫背になる
運動しない
状態が続くと血流が滞りやすくなります。
すると、
肩こり
頭痛
冷え
疲労感
だけでなく、
思考そのものも重くなるような感覚がありました。
そんな時の判断力は事の他よろしくなく、何でしたら朦朧としていることもありました。
ただその後に仕事を終えてから多少しんどくとも、散歩でも公園遊具ででも運動している内に思考がクリアになっていき、段々アクティブにさえなっていくのを感じました。
体感として、実務的・競技的にまで運動をやらずとも、上記のレベルでもしっかり血流は良くなり、発散につながります。
③ 自己評価と現実の格差(脳内格差)
私が最も大きなストレス要因だと感じているのがこれです。
私はこれを、
『脳内格差』
と呼んでいます。
人は誰でも、
理想の自分を持っています。
認められたい
成功したい
評価されたい
良い経営者になりたい
そう思うこと自体は自然なことです。
しかし、
理想が高くなりすぎると、
現実(実際)の自分との距離が広がります。
すると、
充分やっているにもかかわらず、
「自分はダメだ」
という感覚が生まれます。
私自身、
20代の不調の頃も、
事業承継で苦しんでいた時期も、
この脳内格差が非常に大きかったように思います。
そもそも経験がないのですから出来ないのは当たり前なのですが、出来ないことを嘆くだけではなく、それに羞恥心を感じていた記憶があります。
実態は20代半ばの社会経験希薄な、いわば駆け出しの人間、日々仕事についていっているだけでも充分にやれてると今は客観視して思えます。
④ 体内異物によるホメオスタシスの不均衡
最後が最も個人的な考え方です。
これは医学的な断定ではなく、
あくまで私自身の経験から感じていることです。
人間の身体には、
ホメオスタシス(恒常性維持機能)
という仕組みがあります。
身体は常に、
一定の状態を保とうとしています。
その中で、
自分に合わないものが長期間体内に存在すると、
身体はそれに適応しようとして負荷を受けるのではないか。
私はそう考えています。
ここでいう異物とは、
薬だけを指しているわけではありません。
食品
添加物
化学物質
アレルゲン
なども含まれます。
以前は美味しいことを主な理由に味付きの飲み物(スポーツドリンク 等)を好んで飲んでいました。
栄養を学んでいく中でそれは体内水分になりづらいと知って飲み物を水か麦茶に変えたのですが、
それ以来疲れにくくなった感覚があります。
おそらくは砂糖類が合っていなかったのでしょうが、
体に合わないものを減らしていく中で体調変化を感じました。
事業承継のストレスも同じ構造だった
興味深いことに、
家族経営の事業承継で経験したストレスも、
この考え方で説明できる部分があります。
相談できない。
判断が重い。
休んでも疲れが取れない。
これらは単なる精神論ではなく、
様々なバランスが崩れた結果として現れていたのかもしれません。
特に、
③の脳内格差は大きかったように思います。
「もっと良い経営者にならなければ」
「もっと上手くやらなければ」
そう思えば思うほど、
現実との距離が広がり、
自分自身を追い込んでいました。
私が今も続けていること
現在もストレスはあります。
迷うこともあります。
悩みがゼロになったわけではありません。
ただ、
以前より崩れにくくなった感覚があります。
その理由は、
ストレスを消そうとするのではなく、
バランスを整えることを意識するようになったからです。
栄養を整える
身体を動かす
理想と現実を見直す
身体の反応を観察する
この積み重ねが、
私にとっての支えになっています。
まとめ
私にとってストレスとは、
敵ではありません。
ストレスは、
「どこかのバランスが崩れていますよ」
という身体からのサインです。
だから最近は、
ストレスを無理に消そうとは考えていません。
代わりに、
何のバランスが崩れているのかを探します。
栄養なのか。
運動不足なのか。
理想と現実の差なのか。
身体に合わないものなのか。
そうして原因を探ることで、
少しずつ自分を立て直してきました。
もし今ストレスに苦しんでいるのであれば、
自分を責める前に、
どのバランスが崩れているのかを観察してみるのも一つの方法かもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
事業承継のストレスは、
能力や性格の問題ではなく、
構造によって生まれるものです。
もし今しんどさを感じているのであれば、
それはあなたの問題ではなく、
環境によるものかもしれません。
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〇私自身、この苦しさを長い間「自分の問題」だと思っていました。
しかし後になって振り返ると、
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